1. Proxmox上にDebian12のVMを構築する
1. index
- 1. index
- 2. doc
- 3. 前提
- 4. Debian 12をURLからProxmoxにダウンロードする
- 5. Proxmoxで仮想マシン(VM)を作成する
- 6. Debian 12のインストールプロセス
- 6.1. インストールプロセス
- 6.2. 言語の選択
- 6.3. 場所の選択
- 6.4. キーボードの選択
- 6.5. ネットワーク設定
- 6.6. ユーザとパスワードのセットアップ
- 6.7. ディスクのパーティショニング
- 6.8. パッケージマネージャの設定
- 6.9. Debianパッケージの利用調査
- 6.10. ソフトウェアの選択
- 6.11. GRUBブートローダのインストール
- 6.12. インストール完了(全設定が完了)
- 7. ユーザにsudo権限を付与
- 8. インストールメディアのアンマウント\&aptの更新
- 9. QEMU Guest Agentの設定
- 9.1. QEMU Guest Agentの有効化
- 9.2. QEMU Guest Agentが自動起動の設定
- 10. IP設定&SSHの設定
- 10.1. DHCPの無効化
- 10.2. IPの設定
- 10.3. SSHの確認
2. doc
- サーバー用DVDイメージ (64ビット)
- Debian "bookworm" インストールCD/DVD用イメージ
- Debian12
- Debian GNU/Linux インストールガイド
- Proxmox VE環境に仮想マシンを作成し、Debian 12をインストールする手順
- Debian12.1 : OSインストール - Linuxでサーバー構築
- Debian 12 のインストール
- Debian 12 bookworm のインストール後に行う初期設定
- QEMU Guest agent
- proxmox:Qemu-guest-agent
- Proxmox7 を試してみる その10 Qemu-guest-agent 設定
3. 前提
proxmoxはすでに導入済みとする
4. Debian 12をURLからProxmoxにダウンロードする
- Debian12のイメージダウンロードサイトにアクセスする
- PC/サーバー用DVDイメージ (64ビット)のURLをコピー
- https://cdimage.debian.or.jp/current/amd64/iso-dvd/debian-12.9.0-amd64-DVD-1.iso
- ProxmoxのGUIを操作しダウンロードを開始する

- ログでダウンロードできたことを確認する
3866624K ........ ........ .... 100% 3.42M=13m42s
2025-02-26 00:38:01 (4.62 MB/s) - '/var/lib/vz/template/iso/debian-12.9.0-amd64-DVD-1.iso.tmp_dwnl.3785568' saved [3981279232/3981279232]
download of 'https://cdimage.debian.or.jp/current/amd64/iso-dvd/debian-12.9.0-amd64-DVD-1.iso' to '/var/lib/vz/template/iso/debian-12.9.0-amd64-DVD-1.iso' finished
TASK OK
※ SCPコマンドでもダウンロードできるみたい
scp debian-12-amd64-netinst.iso root@<ProxmoxのIP>:/var/lib/vz/template/iso/
5. Proxmoxで仮想マシン(VM)を作成する
- ProxmoxのWeb UIにログイン
- 「VMを作成」をクリックし仮想マシンを作成する
- 全般
- VM ID: 任意の番号(デフォルトでOK)
- 名前: debian12 など適当な名前
- ブート時に起動:チェックを入れる
- タグ:Debian12などLinux名を記載する

- OS
- ISO image: debian-12-amd64-netinst.iso(事前にProxmoxにアップロード)
- 種別: Linux
- バージョン: 6.x - 2.6 Kernel

- システム ※ 基本的に既定のまんまでOK
- グラフィックカード:既定
- Machine: i440fx
- BIOS: SeaBIOS
- SCSIコントローラ:VirtIO SCSI single → Small Computer System Interface
- Qemuエージェント:ホストマシンからゲストマシンを操作したいなら☑
- TPM: windows11などvTPM2.0が必要な場合☑
→ Trusted Platform Module

- ディスク
- ディスクサイズ: 必要な容量(例: 32GiB)

- ディスクサイズ: 必要な容量(例: 32GiB)
- CPU ※ 基本的に既定のまんまでOK
- Sockets: 必要な数(例: 2)
- Cores: 必要な数(例: 2)
- Type: host(パフォーマンス向上)

- メモリ
- 2GB以上(最低でも1024MB)

- 2GB以上(最低でも1024MB)
- ネットワーク ※ 基本的に既定のまんまでOK
- Model: VirtIO(Paravirtualized)

- Model: VirtIO(Paravirtualized)
- 確認
- 作成後に☑
- 完了をクリック

6. Debian 12のインストールプロセス
Debian12を起動して一番初めに行う設定。
コンソールを開いたらすぐに「Graphical Install」を選択する。
遅れるとCUIで設定することになる。
6.1. インストールプロセス

6.2. 言語の選択
「日本語」を選択する

6.3. 場所の選択
「日本」を選択する

6.4. キーボードの選択
「日本語」を選択

6.5. ネットワーク設定
6.5.1. ホスト名の設定
デフォルトは「debian」
任意の名前に設定する

6.5.2. ドメイン名の設定
「primazenith.com」に設定する

6.6. ユーザとパスワードのセットアップ
6.6.1. ルートパスワードの設定

6.6.2. ユーザアカウントのパスワード設定

6.7. ディスクのパーティショニング
ディスクパーティショニングの方法 * ガイド - ディスク全体を使う * ガイド - ディスク全体を使いLVMをセットアップする * ガイド - ディスク全体を使い、暗号化LVMをセットアップする * 手動
「ガイド - ディスク全体を使いLVMをセットアップする」を選択
「SCSI3(0,0,0)(sda)- 34.4 GB QEMU QEMU HARDDISK」を選択
「すべてのファイルを 1 つのパーティションに (初心者ユーザには推奨)」を選択
「はい」を選択
「33.8 GB」を選択
現在の設定に問題なければ「パーティショニングの終了とディスクへの変更書き込み」を選択
「はい」を選択

6.8. パッケージマネージャの設定
6.8.1. 別のインストールメディアを走査
追加のメディアを持っていないので「いいえ」を選択

6.8.2. ネットワークミラーの設定
ネットワークミラーを使うので「はい」を選択
Debian アーカイブミラーの国は「日本」を選択
Debian アーカイブミラーは「ftp.jaist.ac.jp」を選択

6.8.3. HTTPプロキシの情報
HTTPプロキシは利用しないので「空」

6.9. Debianパッケージの利用調査
協力しないので「いいえ」を選択

6.10. ソフトウェアの選択
デスクトップ環境を使用し、かつ、SSHなども使用する

6.11. GRUBブートローダのインストール
ハードディスクにインストールするOSが一つしかない場合にはブートローダーをインストールする。
SSDのパーティションを区切ってDebian12 をインストールしているから「はい」を選択(自信なし)
「/dev/sda」を選択

6.12. インストール完了(全設定が完了)
「続ける」を選択してシステムを再起動する
システムが起動するとコンソールでGUIアクセスが可能となる(VNCの設定は不要!)
7. ユーザにsudo権限を付与
- rootになる
su - - 「ryota」というアカウントにsudo権限を付与する
gpasswd -a ryota sudo - グループにユーザ登録されているか確認する
getent group sudo
8. インストールメディアのアンマウント&aptの更新
apt updateを行う際にインストールメディアがあるとエラーが発生するのでアンマウントする。
proxmoxの管理コンソールからの設定走査とターミナルから設定ファイルの操作が必要。
1. proxmoxの管理コンソールからインストールメディアのアンマウントを行う
画像のようにCD/DVDドライブがnone,media=cdromになっていればOK
2. /etc/apt/sources.listにCD/DVD-ROMのリポジトリ設定が残っているので削除する
「deb cdrom:[Debian GNU/Linux 12.9.0 Bookworm ..」で始まる行をコメントアウトする
sudo vi /etc/apt/sources.list
コメントアウト
# deb cdrom:[Debian GNU/Linux 12.9.0 _Bookworm_ - Official amd64 DVD Binary-1 with firmware 20250111-10:55] bookworm main
3. apt updateできるか確認する
ついでにapt upgradeも実施する
sudo apt update -y && sudo apt upgrade -y
9. QEMU Guest Agentの設定
ホストマシンである Proxmox から仮想マシンのシャットダウンなどの操作を行えるようにする
9.1. QEMU Guest Agentの有効化
Proxmoxの管理画面から有効化できる
ファイアウォール>オプション>QEMU Guest Agent>編集>QEMU Guest Agentを使用に☑>OK

proxmoxのコンソールから設定するなら次のコマンドを使用する
qm set <VM_ID> --agent enabled=1
9.2. QEMU Guest Agentが自動起動の設定
proxmox側でQEMU Guest Agentの設定がうまくいっていないとエラーになる
1. エージェントの再インストール(うまくいかない場合のみ)
不足パッケージがインストールされるはず
sudo apt install --reinstall qemu-guest-agent
2. qemu-guest-agent.service に [Install] セクションを追加
sudo vi /lib/systemd/system/qemu-guest-agent.service
デフォルトだと[Install]セクションが空白なので追記する
[Install]
WantedBy=multi-user.target
- エージェントの起動と自動起動の有効化
sudo systemctl daemon-reload
sudo systemctl enable --now qemu-guest-agent
- エージェントが起動しているか確認
sudo systemctl status qemu-guest-agent - ゲストエージェントと通信できるかproxmoxから確認する
はゲストマシンのIDを使用する qm agent <vmid> ping※ ゲストエージェントとの通信は、 /var/run/qemu-server/.qga にある UNIX ソケットを介して行うらしい
10. IP設定&SSHの設定
IPを設定するので事前にDHCPを無効化しておく。
10.1. DHCPの無効化
Proxmoxの管理画面から無効化できる
ファイアウォール>オプション>DHCP>編集>DHCP☐>OK

10.2. IPの設定
Network Managerを使って静的IPアドレスを設定する
1. デバイスに接続されたインターフェースを確認する
sudo nmcli d show | grep GENERAL.CONNECTION
以下の結果が得られる。
GENERAL.CONNECTION: Wired connection 1
GENERAL.CONNECTION: lo
- 得られたインターフェースに対してIP設定を行う 設定内容
インタフェース名:Wired connection 1
IPアドレス:192.168.11.202
Subnet:/24
デフォルトゲートウェイ:192.168.11.1
DNSサーバ:192.168.11.1
設定コマンド
sudo nmcli c mod 'Wired connection 1' ipv4.method manual ipv4.addresses 192.168.11.202/24 ipv4.gateway 192.168.11.1 ipv4.dns '192.168.11.1'
- Network Managerを再起動する
sudo systemctl restart NetworkManager
10.3. SSHの確認
固定したIPアドレスもしくはホスト名に対してSSHできるか確認する
ssh ryota@immich