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1. Proxmox上にDebian12のVMを構築する

1. index

2. doc

3. 前提

proxmoxはすでに導入済みとする

4. Debian 12をURLからProxmoxにダウンロードする

  1. Debian12のイメージダウンロードサイトにアクセスする
  2. PC/サーバー用DVDイメージ (64ビット)のURLをコピー
  3. https://cdimage.debian.or.jp/current/amd64/iso-dvd/debian-12.9.0-amd64-DVD-1.iso
  4. ProxmoxのGUIを操作しダウンロードを開始する Debian12ダウンロード手順
  5. ログでダウンロードできたことを確認する
   3866624K ........ ........ ....             100% 3.42M=13m42s
    2025-02-26 00:38:01 (4.62 MB/s) - '/var/lib/vz/template/iso/debian-12.9.0-amd64-DVD-1.iso.tmp_dwnl.3785568' saved [3981279232/3981279232]
    download of 'https://cdimage.debian.or.jp/current/amd64/iso-dvd/debian-12.9.0-amd64-DVD-1.iso' to '/var/lib/vz/template/iso/debian-12.9.0-amd64-DVD-1.iso' finished
    TASK OK

※ SCPコマンドでもダウンロードできるみたい scp debian-12-amd64-netinst.iso root@<ProxmoxのIP>:/var/lib/vz/template/iso/

5. Proxmoxで仮想マシン(VM)を作成する

  1. ProxmoxのWeb UIにログイン
  2. 「VMを作成」をクリックし仮想マシンを作成する
  3. 全般
  4. VM ID: 任意の番号(デフォルトでOK)
  5. 名前: debian12 など適当な名前
  6. ブート時に起動:チェックを入れる
  7. タグ:Debian12などLinux名を記載する 全般
  8. OS
  9. ISO image: debian-12-amd64-netinst.iso(事前にProxmoxにアップロード)
  10. 種別: Linux
  11. バージョン: 6.x - 2.6 Kernel OS
  12. システム ※ 基本的に既定のまんまでOK
    1. グラフィックカード:既定
    2. Machine: i440fx
    3. BIOS: SeaBIOS
    4. SCSIコントローラ:VirtIO SCSI single → Small Computer System Interface
    5. Qemuエージェント:ホストマシンからゲストマシンを操作したいなら☑
    6. TPM: windows11などvTPM2.0が必要な場合☑ → Trusted Platform Module システム
  13. ディスク
    1. ディスクサイズ: 必要な容量(例: 32GiB) ディスク
  14. CPU ※ 基本的に既定のまんまでOK
    1. Sockets: 必要な数(例: 2)
    2. Cores: 必要な数(例: 2)
    3. Type: host(パフォーマンス向上) CPU
  15. メモリ
    1. 2GB以上(最低でも1024MB) メモリ
  16. ネットワーク ※ 基本的に既定のまんまでOK
    1. Model: VirtIO(Paravirtualized) ネットワーク
  17. 確認
    1. 作成後に☑
    2. 完了をクリック 確認

6. Debian 12のインストールプロセス

Debian12を起動して一番初めに行う設定。
コンソールを開いたらすぐに「Graphical Install」を選択する。 遅れるとCUIで設定することになる。

6.1. インストールプロセス

インストールプロセス

6.2. 言語の選択

「日本語」を選択する 言語の選択

6.3. 場所の選択

「日本」を選択する 場所の選択

6.4. キーボードの選択

「日本語」を選択 キーボードの選択

6.5. ネットワーク設定

6.5.1. ホスト名の設定

デフォルトは「debian」 任意の名前に設定する ホスト名の設定

6.5.2. ドメイン名の設定

「primazenith.com」に設定する ドメイン名の設定

6.6. ユーザとパスワードのセットアップ

6.6.1. ルートパスワードの設定

ルートパスワードの設定

6.6.2. ユーザアカウントのパスワード設定

ユーザアカウント パスワード設定

6.7. ディスクのパーティショニング

ディスクパーティショニングの方法 * ガイド - ディスク全体を使う * ガイド - ディスク全体を使いLVMをセットアップする * ガイド - ディスク全体を使い、暗号化LVMをセットアップする * 手動

「ガイド - ディスク全体を使いLVMをセットアップする」を選択 alt text 「SCSI3(0,0,0)(sda)- 34.4 GB QEMU QEMU HARDDISK」を選択 alt text 「すべてのファイルを 1 つのパーティションに (初心者ユーザには推奨)」を選択 alt text 「はい」を選択 alt text 「33.8 GB」を選択 alt text 現在の設定に問題なければ「パーティショニングの終了とディスクへの変更書き込み」を選択 alt text 「はい」を選択 alt text

6.8. パッケージマネージャの設定

6.8.1. 別のインストールメディアを走査

追加のメディアを持っていないので「いいえ」を選択 alt text

6.8.2. ネットワークミラーの設定

ネットワークミラーを使うので「はい」を選択 alt text Debian アーカイブミラーの国は「日本」を選択 alt text Debian アーカイブミラーは「ftp.jaist.ac.jp」を選択 alt text

6.8.3. HTTPプロキシの情報

HTTPプロキシは利用しないので「空」 alt text

6.9. Debianパッケージの利用調査

協力しないので「いいえ」を選択 alt text

6.10. ソフトウェアの選択

デスクトップ環境を使用し、かつ、SSHなども使用する alt text

6.11. GRUBブートローダのインストール

ハードディスクにインストールするOSが一つしかない場合にはブートローダーをインストールする。
SSDのパーティションを区切ってDebian12 をインストールしているから「はい」を選択(自信なし) alt text 「/dev/sda」を選択 alt text

6.12. インストール完了(全設定が完了)

alt text 「続ける」を選択してシステムを再起動する alt text システムが起動するとコンソールでGUIアクセスが可能となる(VNCの設定は不要!)

7. ユーザにsudo権限を付与

  1. rootになる su -
  2. 「ryota」というアカウントにsudo権限を付与する gpasswd -a ryota sudo
  3. グループにユーザ登録されているか確認する getent group sudo

8. インストールメディアのアンマウント&aptの更新

apt updateを行う際にインストールメディアがあるとエラーが発生するのでアンマウントする。
proxmoxの管理コンソールからの設定走査とターミナルから設定ファイルの操作が必要。
1. proxmoxの管理コンソールからインストールメディアのアンマウントを行う 画像のようにCD/DVDドライブがnone,media=cdromになっていればOK alt text 2. /etc/apt/sources.listにCD/DVD-ROMのリポジトリ設定が残っているので削除する 「deb cdrom:[Debian GNU/Linux 12.9.0 Bookworm ..」で始まる行をコメントアウトする sudo vi /etc/apt/sources.list コメントアウト # deb cdrom:[Debian GNU/Linux 12.9.0 _Bookworm_ - Official amd64 DVD Binary-1 with firmware 20250111-10:55] bookworm main 3. apt updateできるか確認する ついでにapt upgradeも実施する sudo apt update -y && sudo apt upgrade -y

9. QEMU Guest Agentの設定

ホストマシンである Proxmox から仮想マシンのシャットダウンなどの操作を行えるようにする

9.1. QEMU Guest Agentの有効化

Proxmoxの管理画面から有効化できる ファイアウォール>オプション>QEMU Guest Agent>編集>QEMU Guest Agentを使用に☑>OK alt text

proxmoxのコンソールから設定するなら次のコマンドを使用する
はゲストマシンのIDを使用する
qm set <VM_ID> --agent enabled=1

9.2. QEMU Guest Agentが自動起動の設定

proxmox側でQEMU Guest Agentの設定がうまくいっていないとエラーになる 1. エージェントの再インストール(うまくいかない場合のみ) 不足パッケージがインストールされるはず sudo apt install --reinstall qemu-guest-agent 2. qemu-guest-agent.service に [Install] セクションを追加 sudo vi /lib/systemd/system/qemu-guest-agent.service デフォルトだと[Install]セクションが空白なので追記する

[Install]
WantedBy=multi-user.target
  1. エージェントの起動と自動起動の有効化
sudo systemctl daemon-reload 
sudo systemctl enable --now qemu-guest-agent
  1. エージェントが起動しているか確認 sudo systemctl status qemu-guest-agent
  2. ゲストエージェントと通信できるかproxmoxから確認する はゲストマシンのIDを使用する qm agent <vmid> ping ※ ゲストエージェントとの通信は、 /var/run/qemu-server/.qga にある UNIX ソケットを介して行うらしい

10. IP設定&SSHの設定

IPを設定するので事前にDHCPを無効化しておく。

10.1. DHCPの無効化

Proxmoxの管理画面から無効化できる ファイアウォール>オプション>DHCP>編集>DHCP☐>OK DHCPの無効化手順 alt text

10.2. IPの設定

Network Managerを使って静的IPアドレスを設定する 1. デバイスに接続されたインターフェースを確認する
sudo nmcli d show | grep GENERAL.CONNECTION
以下の結果が得られる。

GENERAL.CONNECTION:                     Wired connection 1
GENERAL.CONNECTION:                     lo
  1. 得られたインターフェースに対してIP設定を行う 設定内容
インタフェース名:Wired connection 1
IPアドレス:192.168.11.202
Subnet:/24
デフォルトゲートウェイ:192.168.11.1
DNSサーバ:192.168.11.1

設定コマンド sudo nmcli c mod 'Wired connection 1' ipv4.method manual ipv4.addresses 192.168.11.202/24 ipv4.gateway 192.168.11.1 ipv4.dns '192.168.11.1'

  1. Network Managerを再起動する sudo systemctl restart NetworkManager

10.3. SSHの確認

固定したIPアドレスもしくはホスト名に対してSSHできるか確認する ssh ryota@immich